今年の税理士試験は8月8日(火)から10日(木)の3日間行われ、
税理士試験終了後、大阪では就職説明会として下記の2つが開催されました。
11日(金):大原簿記専門学校主催「就職フェア」
12日(土):TAC主催「就職相談会」
大原主催「就職フェア」に行ってきた
週の途中から大阪に出張していたので、こういった求人活動はお初ということもあり、
念のため笑、大原簿記主催の「就職フェア」に内偵してきたんですが、会場に潜入して早々、
大原の就職担当者に見つかってしまいました。短パン&ハットだししゃーないよな笑
「来年ブースを出そうか検討しているので、どんな雰囲気か見にきました!」と嘘をついて会場を見せてもらったのですが、
本館一番上の大きな大教室と一つ下の階の小教室(3部屋)に別れてのブース設置のようでした。
参加していた税理士事務所は50社前後あると聞きましたが、監査法人系の税理士法人はほとんどなかったですね。
たまたまブースを出していた某税理士事務所の友人から声をかけられたので、どんな感じか聞いてみたのですが、
税理士試験の25歳以下の受験生が過去最低だったので税理士事務所の数に対して求職者が圧倒的に足りていないとのことでした。
彼の事務所は大阪ではまぁまぁ名前の通っている税理士事務所なのに、それでも苦戦しているとのことでした。
東京でどうしてんの?とかウニャウニャ雑談していたのですが、
10時30分になったところで、求職者が会場に入ってくるので僕らは退席してくれと言われたので、
どの位の求職者がいるのか出待ちしようと本館建物の入り口に移動してそこで待機することにしました。
それから1時間程出待ちしていたのですが、一向に建物に入っていく人もいないですし、逆に出てくる人もいない有様でした。
入り口を掃除していたおばちゃんに、「税理士の受講生って減ってるの?」とかきいてみたのですが、
そのおばちゃん曰く「お盆で今日は休講やから少ないんちゃうかとのこと。普段はそれなりに生徒はいるよ。」と。
にしてもなぁ。異常に少なすぎます。

一緒に内偵に行った大阪事務所代表の木下が「線路の向かいに開店前から行列ができているラーメン屋があったので行きません?」って、言うので笑、出待ちしててもしゃーないから、線路を越えてラーメン屋に行ったら、ビックリしましたよ。
就職フェアに来ている求職者より多いんじゃないかというような長蛇の列.......。
目の前でこんだけ人が並んでいるのに就職フェアは閑古鳥が鳴いてます。まぁ、これが現実か(愕然
その後列の最後尾に並ぶこと一時間半。やっとラーメンにありつけました。
お店の名前は「
人類みな麺類」。僕は一番人気というMacro(魚介系、貝強め)をチョイスしました。
木下は濃厚醤油ラーメンのMicroをチョイス。
※アサリ系の出汁で流行っているラーメン屋が大阪にあると聞いてはいましたが、それがここなんかと!!
東京で食べたどのラーメン屋よりも美味しゅうございました。
これは東京に持って行っても流行ると思います。東京は魚介系濃厚豚骨が多いですからね。神座(かむくら)は不味いし笑
ラーメンを食べ終わると、ほぼ就職フェアも終了時刻だったので、もう一度大原の本館に戻り、再び出待ちをしていたのですが、依然朝と何ら変わらない状況でした。
ふと同じように本館入り口で出待ちしている他の税理士事務所のスタッフらしき人がいたので、「どうですか?」って聞いてみたんですが、その税理士事務所は大原の就職フェアの後、自社の事務所で事務所見学会をするらしく、そのチラシを配っているとのことでした。
僕らがラーメン屋で並んでいる間もずっと出待ちしていたそうなんですが、、、全然人いないしダメだとおっしゃっていました。
ラーメン屋でTシャツびちゃびちゃになるほど汗をかいていたので、そこで解散したのですが、翌日ブースを出していた友人に聞いてみたところ、大原の就職フェアに参加した求職者は50人前後だったということです。友人の事務所で面接できたのはたった5人で最早どうにもならんと泣
税理士試験の科目合格している人なんかは、まぁおらんということです。
人づてに税理士事務所の求職者が減っているとは聞いていましたが、ここまでひどいことになっているとは思いませんでした。
うちの事務所には定期的にHPから応募があるのですが、それにしても....。
TAC主催「就職相談会」にブースを出してきた
翌日、軽い興奮と不安を抱えながら、就職相談会の会場に向かいました。
場所は梅田セントラルタワーにあるクリスタルホール。
ブースを出している税理士事務所はこちらも大原と同じく50社位でしょうか。
大原とTACの両方に出している税理士事務所もありましたが、事務所HPのベンチマークをしているライバルもいくつか参加されていましたね。
HPで相手の顔を散々見ているので、向こうは知らないかもしれませんが、僕としてはちょっと芸能人に会えたような嬉しい感じがしました笑
木下は最近クライアントを奪い取って資料の引き継ぎの際に揉めた税理士事務所が複数あったとかで、居心地悪いわぁとかゆーてましたね笑
お揃いの法被を着て呼び込みをする事務所、机に赤い布を敷いて目立つようにしている事務所、キャンギャルみたいなねーちゃんに呼び込みをさせる事務所.etc
ほんと各事務所の趣向も様々でしたが、うちの事務所は僕が短パン&ハットで違和感ありまくりではありましたが。目立ってるなら、まぁよかったでしょ笑
就職相談会がスタートし、最初の30分間は呼び込み禁止の時間帯だそうで、求職者が自由に税理士事務所を見て回れるそうなのですが、残念ながら僕らの事務所に来てくれた人は一人もいませんでした泣
大体どこの事務所にも一人位は自主的に来ていたので、ホント切ない泣
その後呼び込みOKとなり、呼び込み係の木下がドンドン引っ張ってくる人と話をしました。
総勢で20人位でしょうか。
さすが大学時代ボクシング部の主将だったことはあります。エネルギッシュな呼び込みで部員の勧誘をしていたんでしょう笑
もう、入れ替わり立ち代わりで面談する方もグロッキー状態でした。
パッと見ですが、求職者はトータルで100人位はいたんではないでしょうか。
ただ面談したところ科目合格者の人はほとんどおらず、今年簿記論と財務諸表論を受験し、12月の試験結果待ちの人ばかりでした。
まぁ、うちの場合は人間性が最重要評価項目なので科目合格の有無は重視していないのですが、
それにしてもいい意味でも悪い意味でも「PURE(ピュア)」な人ばかりなんですね。
「税理士にどうしてなりたいの?」とか、「どんな税理士になりたいの?」とか聞くのですが、勉強ばかりしてきたせいなんですかね?、あまりピンとくるような回答はありませんでした。まぁ、働いたこともなくて実務もよくわかっていない状況でしょうから、それもしょうがないとは思います。
びっくりしたのが、「就職相談会に参加する前にWEBで税理士事務所のHPとか見てきた?」って聞いたら、全く見ていないと言うんですよね。で、「事務所を選ぶ際の重視する点は?」に対しては「試験休暇」って言うんです。世も末かなぁとは思いつつ、彼らはまだ税理士試験に合格するのが一番の目標なので、それはそれでしょうがないと自分を納得させました。
面談した中で、3人ほど面白い子がいたので、面談後に飲みに連れて行って、色々雑談やら業界話をしたのですが、それぞれ色んな思いを抱えているんですね。
ただ彼らに伝えたかったのは何をやるにしても中途半端なことはするなということです。
税理士になるなら「知識」、「サービス」、「人間性」の3つが必要になると思っています。
このうちどれかを突出させることができれば充分税理士としてやっていけるし、どれも中途半端なら、それはダメだと思っています。
そんなことをお酒を飲みながら話したんですが、一緒に働くことができなかったとしても、心のどこかにとめておいてくれたら嬉しいなと思います。
とまぁ、色々こちらも勉強になった求人活動ではありましたが、今後の税理士業界は果たして大丈夫なんでしょうか?
税理士になりたいと思う人がこんなに減っているとは思っていませんでしたし、将来自分で税理士事務所を開くんだというなハングリーな人は最早絶滅してしまったのかもしれません。