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築古マンションの悲劇

2018/04/03
築古マンションの悲劇
税理士の長村です。

東京に来てこれまで住んでいたマンションから新しいマンションに引っ越しました。

駅近、かつ、築古フルリノベの初入居。

家賃も前の家から1.5倍もアップしちゃったんですが、部屋の内装と装備が普通の賃貸のレベルを超越していたので即契約。





しかし、事件は予想外のところから発生するのです。






不吉な前兆
2週間前の祝日の朝(引っ越して3日目)、突然嫁がトイレがゴボゴボゆーてるとゆーので、
どんなデカイ"う◯こ"してんとか思いつつ、幸い自宅にはカッポンを常備笑しているので、
それでかっぽん、かっぽんしてみたんです。


うちにあるのはこんなオシャレなやつではなくてもっと緑色のゴリゴリのやつなんですがね笑
















しばらく作業してみたところ一向に詰まりが解消しません。
どうもトイレが詰まっているってわけではなさそう。
水流あるし、勢いよく水を吸い込むんですが、しばらくしてからゴボゴボと水が戻ってくる感じ。

これ以上は素人には無理だと判断し、仲介してくれた不動産屋さんに一報入れてから「クラシアン」を呼びました。

その日の夕方にクラシアンの作業員が来てくれてバズーカみたいなかっぽんでゴスゴスやるのですが、
これでは改善せず、トイレの手洗い場の配管からブラシ付きのワイヤーを挿し入れて、ゴリゴリやってくれたんです。

後から聞いた話だと、どこで詰まっているのかわからないので、7メートル位ワイヤーを入れたところで抜ける手応えがあったとのこと。
一応は流れるようにはなりましたが、念のため高圧洗浄した方がいいとのことです。
クラシアンさんではできないの?と聞いたのですが、やはり専門業者と持っている機材が違うので、
ここは専門の方がいいだろうと。

翌日、不動産屋さんに報告し、オーナーに高圧洗浄を手配してくれるようにお願いしました。



詰まるところ配管
それから1週間は平穏に過ごしていたのですが、一向に高圧洗浄の連絡が施工業者から入りません。
まぁ、念のための高圧洗浄なのでこちらも悠長に構えていたのですが、突然仕事中に嫁からSMが入り、
「またトイレがゴボゴボゆーてると......。」

不動産屋さんに連絡したところ、施工業者が緊急で本日お伺いしますとのことだったので、
仕事を早めに切り上げて、自宅で工事に立会いました。
午後8時に作業員が来て2時間位ガチャガチャやってましたが、午後10頃に本日の作業が終わった報告を受けました。
で、使えるようになりましたかと尋ねたところ、「うーーーん、一晩に数回ならいけると思います。」と意味不明な回答が。

数回ってなんやねんと思ったのですが、水が自然に少しずつ抜けるので、その空いたバッファに押し込めということなんでしょう笑

その作業員は明日もまた来ますと言い残して、そのまま帰って行きました。

嫁からは「家のトイレは私が使うから、あんたは外でやってきてと。」
いや、お前、午後の10時やぞ。コンビニに通えとゆーんか!?

翌日、作業員が便器を外して工事を行いましたが、これもやっぱりダメで、
高圧洗浄を手配しますとのこと。
いや、あのな、俺らはクラシアン呼んだ時に高圧洗浄せいってゆーたやん。

で、いつになるんですかと聞いたところ2週間後とか。はぁ、こいつ無能やわ呆



遥かなる高圧洗浄までの道のり
不動産屋さんに2週間はさすがに長すぎるから、なんとかなりませんか?とお願いしたところ、
専門業者ではない訪問業者を手配してくれるとのこと。
念のため、この業者とは別に専門業者の高圧洗浄とマイクロスコープでの確認はしてやと念押しして、日中の作業の立会いは嫁にやってもらいました。

クライアントとミーティングしていると、嫁からSMが。
「下の階に水漏れしたから帰ってきて。」と涙
いや、俺ミーティング中やし.....。しかし、急を要することなんでクライアントに事情を説明笑してから、
不動産屋に電話しました。立会いしてるのが嫁だけなんでヘルプに行ったってくれと。

ミーティングを早めに切り上げて、家に駆けつけると、一応事態は収束していました。
嫁に高圧洗浄で汚水パイプが死んだのか聞いたところ、
業者の人が現状確認をして、高圧洗浄の準備をしていた時に、
下の階の方が家に来て、水漏れしてると教えてくれたそうです。

高圧洗浄してないのになんでや?と思っていたのですが、
現場にいた関係者(嫁、業者、不動産屋、管理人、下の階の人)が口を揃えて、
あの手洗い場についてる配管がおかしいんじゃないかと........。

これは先日施工業者の人がつけていった吸気弁のやりかけなのですが、この弁をつけるためにノコギリで大分ゴリゴリやっていたので、原因はこれしかないやろうと。
皆一様に、高圧洗浄する前でよかったとも涙

管理会社からは水漏れの原因が特定できるまで高圧洗浄はおろか、トイレの工事もやらないようにとキツく言われました。
まぁ、そりゃ下の階の人にも迷惑をかけてしまったので、しょうがないと思うのですが。

もうこれでトイレが流れるようになるのは大分先になるだろうなと覚悟しました。




この状況にさすがに僕も頭にきてたので、付き合いのある弁護士さんに、これまでの一連の状況を説明し、
オーナーに対して何らかの補償を請求できるのか聞いてみたところ下記のような返事がありました。

民法の原則からいきますと、賃料の支払拒絶、又は、賃料相当額の損害賠償請求(=賃料返せ)をなし得ると思います。

 

民法606条1項には「賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。」と定められていますので、

民法の原則からいきますと、今回のような状況において、賃貸人には修繕義務があります

そして、この修繕義務が履行されるまでは、賃料の支払拒絶、又は、賃料相当額の損害賠償請求をなし得る、という理屈です。

 

賃貸借契約書も確認させていただきましたが、

18条1項に賃貸人(オーナー)の修繕義務が定められており、今回のトイレの修繕についてもこの条項に該当すると考えられます

 

民法の原則どおりの議論がそのまま妥当し、

トイレが使えなくなっている期間について、賃料の支払拒絶、賃料相当額の損害賠償請求(=既払分の返還請求)をなし得ると思います。

 

賃料全額分の免除(又は賠償請求)を勝ち取れるかというと、

そこまでは無理かもしれませんが、少なくとも一定額の免除(又は賠償請求)は勝ち取れると思います。

ですので、交渉してみるのは大いにありだと思います。

あくまで今後の交渉材料として弁護士さんに確認していただけだったんですが、さすがに当面トイレが治る見込みがなくなったと判断したので、不動産屋(オーナーの代理)に弁護士からも上記のような意見をもらっているので、トイレが使えない期間の賃料をなんとかしてくれとメールを送るのでした。


運の尽き
水漏れ翌日の土曜日、無様な吸気弁を取り付けた施工業者が水道屋さんを連れて現況確認にくるとゆーので立ち会いました。
下の階の方にも挨拶し、水漏れ箇所を見せていただいたのですが、その時にはすでに水漏れは収束していて、
バケツが念のために置かれているだけでした。

下の階の方は僕らが賃貸で入居していること、引っ越し間もない時期にトイレが使用不能となってしまったことに非常に同情してくれました。
慰謝料もらって出て行った方がいいんじゃないかとも笑

施工業者曰く下の階の点検口から汚水配管を確認できるので、明日そこを清掃しますとのこと。
まぁ、管理人さんからはトイレの使用と配管工事はダメとNGが出ていましたが清掃はグレーかなと。

翌日、午前11時に施工業者が下の階に来ているらしく、作業している音が聞こえてきました。
ただ段々と不穏な音がしてきます。ゴリゴリゴリ.....。

後で見に行ったところ、点検口が小さくて汚水配管まで手を伸ばせないので、勝手に天井に大きな点検口を開けて、そこから掃除を行なっていたようです。天井に大きな点検口が新設されていました。

結局のところメインの汚水配管と僕らの部屋の汚水配管の継ぎ目に異物が詰まっていたのでそれを除去したとのことで、これでもう大丈夫だとのこと。なんとかトイレの水も流れるようになりました。念のため高圧洗浄の手配をしますと言い残して帰っていきました。

ただ......、色々なところに飛び火した関係上、様々な問題が発生しています。

・施工業者が管理会社に確認、報告していない。
 →オーナーの専有配管、管理組合の共用配管のいずれに問題があったのかがハッキリしていない。

・配管の詰まりは解消したそうなのですが、先日の水漏れの原因は特定できず。
→例の怪しい吸気弁はパワーアップして完成していました。絶対コッソリ修理してるわ呆

・下の階の人に無断で点検口を設置した。
 水漏れで汚れた壁紙は貼り替えますとのコメントのみ。
→一言聞いてからやれよな呆

→結果、管理会社、下の階の方が激おこです。
施工業者がやるべきことをやっていないことが原因で、この後も事後処理に振り回されることになりました。トホホ^^:


完成した吸気弁。異物が詰まってたのが原因ならコレいらんくね?

(現在も依然延焼中です涙)

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