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小規模企業もIFRSがいいかも!?

2017/07/19 小規模企業もIFRSがいいかも!?
IFRS適用はグローバル展開している大企業だけの話と思っていませんか?
それほど大きくない会社もIFRS適用する会社が増えてきました。また、IFRS上場する事例も出てきました。
実はまだ規模が大きくない企業こそIFRSを適用することによって、少ないコストで大きなメリットを享受できる可能性があります。


IFRS(国際財務報告基準、International Financial Reporting Standards)について、言葉くらいは、あるいは最近適用する会社が増えてきてることなんかはご存知かと思います。やっていることも想像通りで、上場会社が公表する財務諸表を、日本国内で定めてある会計基準ではなく、会計ルールのグローバルな統一を目指して作成が進められているIFRSを適用して作成するということです。
僕は前職の監査法人勤務時代に5年ほどIFRSアドバイザリー業務を行っており、現在でもがっつりとIFRS業務に従事していますので、これまでの実体験で大変だったことや、これは面白いな、と思ったことなんかを書いていきたいと思っています。なお、IFRSの基準解説や、単なる日本基準との差異紹介などは、他所のホームページにいくらでも書いていますので、そちらを参考していただければと思います。

ところで、IFRSは、ほぼ上場企業もしくは上場準備企業しか関係しない話ですが、グローバル展開している大企業のみ適用するものと思っていませんか?

実はまだ規模が大きくない企業こそIFRSを適用することによって、少ないコストで大きなメリットを享受できる可能性があります。
IFRS任意適用も徐々に増え、適用している会社、適用を表明している企業は2017年6月現在で150社を超えました。
その顔ぶれを見ますと誰でも知っているような有名大企業の名前が並んでいますが、中には東証マザーズのさほど規模が大きくない企業も見受けられます。そのような企業は戦略的にIFRSを適用する判断を下したのだと思います。

IFRSを適用するメリットとして、統一的な会計方針を適用することによって、グローバルレベルでの他社との比較可能性の向上、資金調達の有利性、あるいは経営管理などはよく言われる話ですが、今はまだ大きくなっていなくとも、将来グローバル企業となった時にこれらの問題には直面すると思います。このようなことに今から備えておく、ということにも意味があると思います。政府の後押しもあり、IFRSを任意適用する流れは確実に高まっており、また強制適用という議論も再燃するかも知れません。いずれやらなければならない、という可能性は十分考えられるのです。

そして中にはIFRSを適用することによる経営成績を有利にすることができる側面もあります。IFRSの特徴としてのれんを償却しない、と言うのがありますが、のれん償却の是非についてはさておき、そこにメリットを見出し、適用している企業も中にはあると思います。成長機会を求めてM&Aを行ったものの、のれん償却が負担となり思うように利益が出ない、といった企業にとってIFRSはとても相性がよいのです。

でも、IFRS適用はとてもコストがかかるものと思っていないでしょうか?

IFRS適用するためには、非常にざっくりですがプロセスをたどります。
  • 現状の会計処理とIFRSで求められる会計処理を比較し、会計処理方法を変更しなければならないエリアの特定及びIFRS処理への変換方針の策定
  • IFRS処理及び財務諸表注記のための数値集計のために、業務プロセス、システムの見直し、改修
  • 関係会社に対するIFRS業務の展開
これらのプロセスは会社の規模が大きくなりビジネスが複雑になればなるほど大変になります。また、IFRSでは連結グループは原則としてIFRSに基づく会計処理や決算期の統一が求められます。突然IFRSに変更するとなってから、子会社に対して決算期を変更してもらう、会計方針を変更しなければならない範囲の特定しそれに対応してもらう、IFRS教育を行う、連結パッケージを再構築し指導する、といったようなプロジェクト遂行はとても大変です。業務が複雑化し、関係会社も多い大企業がIFRS導入プロジェクトを遂行してくのが大変なことは想像に難くないでしょう。

逆に言えば、まだ規模が大きくなければ、対応しなければならないことがとても少なくて済む可能性があります。それほど大きくない企業のIFRS導入コンサルティングを行ったことがありますが、そもそも会計処理に基準差異があるものが少なく、あったとしてもその差異から生じる重要性がないため、現状の日本基準のままの処理としても問題ない、と判断したものも多々あります。結果、驚くほど低コストでIFRS導入を実現した例もありました。

このようにIFRSを適用するなら、まだ大きくないうちにやったほうが絶対にラクです。いずれはIFRSを適用することを視野に入れている、あるいはM&Aを積極的に行っていく予定があるなど、IFRSを適用することによって財務諸表上、有利になるような場合は、検討の余地は十分にあると思います。



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